この度は、当オークションを閲覧いただき有難うございます。青森県弘前市生まれで明治から昭和初期の大人気作家の蔦谷龍岬の掛軸です。蔦谷龍岬は明治19年7月青森県弘前市に生まれました。35年上京、43年東京美術学校日本画科を卒業し寺崎廣業に師事し、大正4年文展で初入選、大正7年文展特撰となり、さらに大正9年、10年帝展で連続して特撰となり実力派画家として脚光を浴びる。13年帝展委員となり昭和2年第8回帝展審査員として出品しました。その間奈良や京都を度々訪れ古美術に精通し、師廣業の画風を継承しつつ古土佐を研究、大和絵風の装飾性を加味した水墨画的な独自の画風を深めましたが、昭和8年10月東京で急逝。享年47才。この作品は龍岬の晩年の作品で本人の得意とした大和絵風の装飾性を加味した傑作です。薄いのりじみが有りますが本人直筆の共箱に入っています。サイズは画面寸法縦148㎝、横巾32㎝です。丁寧に梱包して発送致します。