ホワイトメタル１種（錫ベース合金）のインゴットです。重量は3.25kgです。地金組成（ＪＩＳ規格）は、以下の通りとなります。Ｓｎ（錫）：残部、Ｓｂ（アンチモン）：5.0～7.0%、Ｃｕ（銅）：3.0～5.0%地金の概略寸法は、厚さ２５ｍｍ×幅５５ｍｍ×２８０ｍｍ。※残部とは、規定された他の組成成分以外の割合を全てその成分が占めるという意味です。 例１：実際の組成がＳｂ5.0%、Ｃｕ3.0%の場合、Ｓｎは92%。 例２：実際の組成がＳｂ7.0%、Ｃｕ5.0%の場合、Ｓｎは88%。 組成に許容誤差を設けているため、主成分に関しては規格上残部という表記を用います。 また、原料地金に由来する不純物成分（鉛・鉄・亜鉛・アルミ・ビスマス・ヒ素等）は組成ではありませんので、 基本組成ではなく別途、不純物の許容基準にて規定されています。各種軸受け潤動部の裏付けおよびパッキングなどに用いるホワイトメタル鋳塊です。軸受け合金に使用され摩擦を減らす合金という目的から、別名「減摩合金」とも呼びます。ＪＩＳでは１種～１０種まで規定されており、用途により合金の種類を選択して使用します。一般に１～２種は高速・高荷重軸受け用です。また、１種においては有害金属が含まれず、適当な融点・強度・加工性を持つことから鋳造の勉強、アクセサリーの制作等に多く使用されます。